
かつて剣の天才と呼ばれながら、ある事件をきっかけに名門・大衍剣宗を追われた韓淵(ハン・ユエン)。 剣を失い、誇りを捨て、いまは町外れで屠場を営む男――。 誰にも期待されず、誰にも必要とされない日々。 だが、彼の胸には消えることのない傷と、終わらない過去が残されていた。 ある出会いを境に、止まっていた運命が再び動き始める。 王族に生まれながら自由を望む昭陽公主・方柔(ファン・ロウ)。 そして、血と引き換えに力を与える禁忌の剣。 再び剣を握った韓淵を待っていたのは、かつての仲間との対立、隠された真実、そして自らを追放した剣宗との避けられない因縁だった。 復讐のためか。 失われた誇りを取り戻すためか。 それとも――守りたい誰かのためか。 すべてを失った男の剣が、再び運命を斬り開く――。