
姜家から見捨てられた嫡女・姜令芷(ジアン・リンジー)は、婚礼当日、婚約者と義妹による裏切りを目の当たりにする。 すべてを失った彼女は、その夜、思いもよらぬ選択を下す。 亡き戦神将軍・萧景弋(シャオ・ジンイー)の位牌とともに、名ばかりの婚姻を結び、国公府へと嫁ぐことを決意したのだ。 そこにあったのは、“夫”と呼ぶにはあまりにも遠い存在だった。 重傷により昏睡状態にあり、余命三月と告げられた男。 生き延びるため、姜令芷はその家の中で静かに振る舞い始める。 誰にも気づかれぬまま、奪われたはずの立場を一つずつ取り戻していく。 やがて彼女の前に現れるのは、歪んだ国公府の現実だった。 嫁入り道具を握る義母、嫉妬に沈む義姉、そして偽りの妊娠で周囲を操る義妹。 そのすべての嘘が、彼女の静かな観察の中で少しずつ崩れていく。 一方、目を覚ましつつある萧景弋は、当初彼女を“政略の道具”として見ていた。 しかし、家の中で唯一揺らがず立ち続けるその姿に、次第に目を奪われていく。 二人はやがて、萧家を取り巻く北境戦の真実へと辿り着く。 そこには瑞王府と一族の間に隠された、軍資金横領と裏切りの連鎖が存在していた――。