
北涼の国境が危機に陥り、秦雲舒は自ら政略結婚を志願する。雲舒は幼い頃から太子と兄妹のように育ち、十年もの間、太子が豊都にいる限り二人は影のように寄り添ってきた。その彼女が今、太子・宇文護を置いて北涼へ嫁ごうという。皇帝が理解を示さぬ中、雲舒はなおも決意を曲げない。太子が世間の噂を顧みず、親衛隊隊長の妹である林清瑤を太子妃に迎えると決めた時、雲舒の心は冷め切っていた。もう何も望まない。皇帝は詔を下し、秦雲舒を護国公主に封じ、七日后に輿入れさせる。一方、幼馴染が自分を捨てるはずがないと信じて疑わない太子は、まだ何も知らない。