
幼いころから「よそ者の子」と呼ばれ、村でひとりぼっちだった昭(ジャオ)。 唯一の味方だった祖父を亡くした日から、彼女は“疫病神”とまで言われるようになり、居場所までなくしてしまった。 それでも昭は、ずっと願っていた。 叱ってくれる人がいて、守ってくれる人がいて、帰れば「おかえり」と言ってくれる―― そんな“家族”がほしいと。 そんな昭の前に現れたのは、不思議な力を持つ小さな白い霊獣・白ちゃん。 その出会いをきっかけに、昭のまわりには、なぜか行き場をなくした人たちが次々と集まってくる。 空から落ちてきた、腕利きの薬師の“お母様”。 川辺で倒れていた、無口で最強の剣士の“お父様”。 命を狙われる孤独な”お兄様”。 居場所を失って家を飛び出した”お姉様”。 バラバラだったはずの彼らは、昭と出会い、少しずつ食卓を囲み、言葉を交わし、互いを気にかけるようになっていく。 血のつながりはなくても、一緒に笑って、一緒に泣いて、一緒に生きていけるなら――それはもう家族なのかもしれない。 これは、誰にも愛されないと思っていた小さな少女が、 最強だけどどこか不器用な仲間たちと出会い、 寄せ集めの“家族”のなかで、本当の居場所を見つけていく物語。