
財閥の令嬢・北黎(ベイ・リー)は、清らかな“聖女”を装いながら、その実、誰よりも人の心を操ることに長けた女だった。 そんな彼女の前に現れたのは、逃げ場を失い、生き延びるために自ら身を差し出した女――ボディーガードの南潯(ナン・シュン)。 北黎は彼女を庇護する代わりに、自分のそばへ縛りつける。 救いのはずだった出会いは、やがて静かな支配へと変わっていく。 逆らえない立場に置かれながらも、南潯は北黎の奥にある孤独と傷に触れていく。 一方の北黎もまた、決して手放してはいけないはずの存在に、次第に心を乱されていく。 主人と護衛。 支配する側と、支配される側。 けれど、その境界は少しずつ揺らぎ始める。 これは、 愛なのか、執着なのか。 救いなのか、堕落なのか。 ふたりの女が、尊厳と本能の狭間で惹かれ合っていく、危うくも濃密な百合ロマンス。