
会社でコツコツ働く社畜経理の松宮伊奈。 冷徹な上司大魔王・黒川哲司とは、3年間で3回も会話をしたことがない。 そんなある日、弟の松宮晃平が会社に突入。 大勢の前で黒川哲司に抱きつき、叫んだ——「義兄さん!」 「俺は10年後から来ました。未来で、あなたは俺の義兄さんです。姉を何年も密かに好きで、腰には姉の名前の入れ墨もある!」 松宮伊奈、その場で社会終了。確実にクビだと思った。 ——しかし。 その夜、黒川哲司は松宮晃平を呼び出し、冷たい声で問いただす。 「俺の入れ墨のことを、なぜお前が知っている?」