
盛麟は弟の将来を守るため、自ら罪をかぶって刑務所に入り、暗く長い三年を耐え抜いた。その犠牲が家族の絆を深めると信じていたが、出所して帰った彼を待っていたのは冷たい仕打ちだった。 父は電話を一方的に切り、家族は前科者の彼を恥だと蔑み、家から追い出そうとする。さらには彼が全額で購入した家までも身内に奪われ、居場所を失ってしまう。かつて責任を押し付けてきた両親も、頼りきっていた弟も、今では彼を厄介者としか見ていなかった。 すべてを捧げたはずの家族に裏切られ、盛麟の心は完全に冷え切る。過去の忍耐も犠牲も無に帰し、彼はもはや家族への未練を捨て、新たな道を歩み始めるのだった。